AJA 社、IBC 2023 に先立ち 12G-SDI openGear シリーズ新製品を発表

AJA Video Systems 社は本日、一般的な 12G-SDI オーディオと HDMI の変換機能を openGear ラックフレーム対応のフォームファクターに組み込む、12G-SDI openGear カード製品を新たに発表しました。

AJA OG-12G-AM および OG-12G-AMA は、高解像度やハイフレームレート (HFR) を扱うワークフローの要件に応える設計です。16 チャンネル (8 つのチャンネルペア) の AES およびアナログオーディオエンベッド / ディスエンベッドが可能で、最大 4K/UltraHD の 12G-SDI 入出力に対応します。

新製品 AJA OG-Hi5-12G および OG-HA5-12G カードは、12G-SDI と HDMI の双方向の変換を簡易化します。LC モデルと ST Fiber モデルも提供されます。どちらのモデルもホットスワップ対応で、AJA OG-X-FR をはじめとする、高密度な openGear 2RU フレームに組み込めます。Windows®、macOS®、Linux® 対応の Ross DashBoard を介して直感的にリモート制御が行えます。また、5 年間の製品保証が設けられています。

AJA OG-12G-AM は openGear 互換の、16 チャンネル (BNC 毎に 2 チャンネル) に対応した AES オーディオエンベッダー / ディスエンベッダーです。オーディオエンベッドとディスエンベッドのどちらか専用、または両機能の同時使用も可能な AES/EBU 入出力端子が 8 系統搭載されています。

AJA OG-12G-AMA は、8 チャンネル (4 ペア) のアナログオーディオエンベッダー / ディスエンベッダー に対応した openGear カードで、入出力を任意に設定可能な 8 系統 (4 ペア) のアナログオーディオ端子が搭載されています。

両モデルとも、最大 4K/UltraHD の 12G-SDI 入出力に対応し、エンベッド / ディスエンベッドはチャンネルペアごとにユーザーが選択可能です。例えば、12G-SDI 入力オーディオをパススルーし、BNC (OG-12G-AM)、または 3 ピンのターミナルブロックコネクター (OG-12G-AMA) からの入力オーディオをエンベッドするような使い方ができます。

1.5G-SDI の信号発生器が内蔵されているため、SDI 入力に映像ソースが接続されていない場合でも、エンベッダーパスを機能させられます。また、両モデルとも入力ビデオの自動検出と自動構成に対応しており、簡単にセットアップできます。

OG-Hi5-12G

OG-Hi5-12G は、12G-SDI と HDMI 2.0 間のシームレスな変換を可能にします。劣化のない忠実な映像、最大 4K/UltraHD 60p のハイフレームレートを、たった 1 本のケーブルで伝送します。HDMI 2.0 と CTA-861-G に準拠した HDR メタデータを生成できるため、4K 12G-SDI デバイスをコスト効率の高い HDMI 2.0 ディスプレイに接続して、モニタリング環境を構築可能です。この新しいカードにはシングルリンクの 12G-SDI 入力も搭載されています。リクロックされて 12G-SDI のループ出力となるため、確認用の返しモニターを接続したり、信号をパススルーさせたりできます。また、任意に選択可能なアナログオーディオ出力のチャンネルペアが搭載されているため、3 ピンのターミナルブロックコネクターへのルーティングも行えます。

OG-Hi5-12G には、Fiber SFP 搭載のモデルもあります。OG-Hi5-12G-R レシーバーは、長距離におよぶファイバー接続ソースから 4K 信号を受信できます。OG-Hi5-12G-TR トランシーバーは、4K/UltraHD SDI またはファイバー接続されたソース信号を HDMI 接続先に伝送し、パススルーしたソースを SDI またはファイバー経由で別の接続先に供給できます。OG-Hi5-12G-R-ST レシーバーには、ロック式の ST ファイバーコネクターが搭載されています。

OG-HA5-12G

AJA OG-HA5-12G は HDMI 2.0 入力を、4K/UltraHD シングルリンク 12G-SDI 出力に変換します。2 つの 12G-SDI DA (分配) 出力が搭載され、最大 8 チャンネルの HDMI ソースのオーディオ、または 2 チャンネルのアナログオーディオをエンベッドできます。EDID (拡張ディスプレイ識別データ) エミュレーションに対応しているため、接続ソースから設定に応じたビデオフォーマットが正確に出力されます。Fiber SFP 搭載モデルには、LC ファイバー接続可能な OG-HA5-12G-T トランスミッターと、ST ファイバー接続可能な OG-HA5-12G-T-ST トランスミッターがあります。すべての AJA openGear ファイバー製品は、1 本のファイバーケーブルで最長 10km の HDMI 4K/UltraHD 信号を伝送できます。

AJA Video Systems 社、社長 Nick Rashby 氏は次のように述べています。

「openGear のモジュラーフレームシステムは、ビデオ変換、スケーリング、IP 経由のビデオおよびオーディオ伝送など、要求の高い放送およびプロ AV 環境で、瞬く間に定番製品にとなりました。すでに充実した機能と製品ラインナップを提供している openGear ソリューションを、より一層拡充させられて大変嬉しいです。今回市場へ投入した新製品により、広く普及した AJA の 12G-SDI オーディオおよび HDMI ミニコンバーターのパワーと柔軟性が openGear フォーマットに統合され、シームレスなリモート設定とコントロールが可能になります。たった 1 本のケーブル で、4K ワークフローを構築いただけます。」