OG Firmware Updates

HDR メタデータパススルー機能の追加および没入型オーディオサポートの改善で、制作ワークフローを効率化

AJA Video Systems 社は本日、openGear 互換カード OG-Hi5-4K-Plus、OG-HA5-4K、OG-4K2HD、OG-12GM 用のファームウェアアップデートを発表し、対応製品に多彩な機能を追加しました。今回のアップデートは、最近発表した Mini-Config v2.26.3 ソフトウェアをベースにしています。対応する openGear 製品を用いたワークフロー全体を通して信号の整合性を維持し、メタデータの適切な管理が可能になります。新しいファームウェア (OG-Hi5-4K-Plus v1.6.2、OG-HA5-4K v1.6.2、OG-4K2HD v1.5.2、OG-12GM v1.2.2) は、AJA のウェブサイトから無料でダウンロードいただけます。HDR VPID パススルー機能の追加、BT.2020 の色域に対応、デュアルリンク接続に対応、Dolby (ドルビー) オーディオに対応など、機能が拡張されました。

HDR は映像制作のスタンダードとして急速に進化しています。そのため、SDR および HDR 機器からより多くのメタデータを取得し、ワークフロー内で一貫させる必要があります。今回の新しいファームウェアに追加されたオーバーライド機能オプションは、VPID メタデータのパススルー機能によって、各 openGear カードで色域と輝度のエラーが発生する可能性を低減します。HDR メタデータのパススルーの自動化により、アップストリーム機器が生成した HDR メタデータのダウンストリーム機器への共有が容易になります。メタデータが途中で欠落する事態を回避し、手動で設定する必要もなくなります。さらに、インフォフレームの自動生成、HDMI メタデータのカスタムおよびマスタリング用 HDMI 出力の表示情報生成などの機能が追加されました。これにより、SDI 機器と HDMI 機器間のメタデータの移動を効率化し、ワークフローやトラブルシューティングを簡素化します。OG-Hi5-4K-Plus および OG-HA5-4K は、BT.2020 の色域に対応した HDR 機能も搭載しました。

Dolby Atmos オーディオサウンドシステムの普及により、没入型オーディオ技術の活用も進んでいます。しかし、処理系統内にステレオ、Dolby Digital、Dolby Digital Plus など複数のオーディオタイプが混在している場面は珍しくありません。機器間でオーディオが処理されたり書き出されたりする場合、多くのリスクを伴いますが、OG-Hi5-4K-Plus v1.6.2 では、エンベデッドオーディオをパススルーし保護できるようになりました。DD+ Atmos 没入型サウンドを含む Dolby Digital および Dolby Digital Plus 圧縮オーディオに対応します。これにより、制作中に没入型オーディオが視聴者に届くかどうか、モニタリングおよび検証が行えます。

今回のファームウェアでは没入型オーディオのアップグレードに加え、デュアルリンクの入力や出力への対応も追加されました。OG-HA5-4K は 2 × 1.5G 出力に対応します。OG-12GM は 2 × 6G、2 × 3G、2 × 1.5G の入出力フォーマットに対応します。

AJA 社、社長 Nick Rashby 氏は以下のように述べています。

「リモートやストリーミングのワークフロー、ライブイベント、ポストプロダクションなどのプロの現場では、ハイエンドなオーディオ・ビジュアルコンテンツをより簡単に制作する方法が求められています。openGear 互換の変換技術はこれらの分野で高い需要があります。AJA はこうした要望に応えるために、業界で実績のある openGear カードの機能を拡張し、HDR、WCG、BT.2020 カラースペース、Dolby Atmos などの最新の業界標準に対応しました。HDR や没入型オーディオに関する信号やメタデータを、制作ワークフロー内で維持できるように設計されたこれらの新機能は、視聴者により純粋な視聴体験を提供します。」

価格と販売時期

OG-Hi5-4K-Plus v1.6.2、OG-HA5-4K v1.6.2、OG-4K2HD v1.5.2、OG-12GM v1.2.2 は、本日より AJA のウェブサイトから無料でダウンロードいただけます。

詳細は製品ページにてご確認ください。 www.aja-jp.com/products/rack-frame

AJA Video Systems について

AJA Video 社はビデオインターフェイス技術や、変換、デジタルビデオレコーディング、プロ用カメラ向けのソリューションを提供する大手メーカーで、1993 年の創業以来、プロフェッショナルな放送、ポストプロダクション業界に向けて高品質で費用対効果の高い製品を供給しています。AJA 製品の設計・製造はカリフォルニア州グラスバレーにある自社の施設内で行われ、世界中のリセラーやシステム インテグレーターを通じて広範囲なチャネルに販売されています。詳細については、同社のウェブサイトをご覧ください。

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当資料は、現地時間 2022 年 4 月 12 日にメーカー発表されたプレスリリースの抄訳版です。

メーカーリリース原文 : https://www.aja.com/news/story/2053-aja-unleashes-new-firmware-for-opengear-cards

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