AJA 社、HDR Image Analyzer 12G の 8K 対応を発表

千葉県幕張メッセ、Inter BEE AJA ブース No.7312 (2019 年 11 月 13 日) ─ AJA Video Systems 社は、HDR Image Analyzer 12G が新たに 8K に対応したと発表しました。Colorfront 社との協業によって開発された強力なプラットフォームで、リアルタイムでの HDR / WCG モニタリングおよび分析に対応します。近日中にリリースされる無料ソフトウェアにより、最大 8K/UHD2 HDR までの高解像度コンテンツのモニタリングおよび分析を可能にし、高帯域ワークフローをケーブル 1 本で実現します。

HDR Image Analyzer 12G は、AJA 社の実績あるビデオ I/O 技術と Colorfront 社の強力な HDR/WCG 分析ツールを融合した製品です。放送、OTT プロダクション、ポストプロダクション、クオリティコントロール (QC) 、マスタリングなどで利用される、12G-SDI 接続で最大 8K の波形やヒストグラム、ベクトルスコープのモニタリングと分析に対応します。HDR Image Analyzer 12G は、そのコンパクトな 1RU シャーシ内で、PQ (Perceptual Quantizer) やハイブリッドログガンマ (HLG) といった、SDR/HDR 規格のモニタリングと分析向けの包括的なツールセットを提供します。

HDR Image Analyzer 12G の主な追加機能

• 12G-SDI 入力で 8K/UltraHD2/4K/UltraHD/HD 60p に対応
• DisplayPort 経由により実際の解像度で映像を表示する UltraHD UI
• お好みのウィンドウに必要なツールを配置可能なレイアウト設定機能
• 包括的なウェブ UI を介したリモートでの設定、アップデート、ロギング、スクリーンショットの転送に対応
• リモートデスクトップに対応
• ディスプレイ・リファード SDR (Rec.709)、HDR ST 2084/PQ、HLG 分析に対応
• シーン・リファード ARRI®、Canon®、Panasonic®、RED®、Sony® 製カメラのカラースペースに対応
• ルックアップテーブル (LUT) による表示とカラー処理に対応
• 受賞歴のある Colorfront Engine™ に基づくカラースペースの自動変換
• CIE グラフ、ベクタースコープ、波形、ヒストグラムに対応
• Nit レベルとフェーズメーター
• False Color (フォールスカラー) モードで、規格外の色域や輝度のピクセルを簡単に発見
• 先進的で精度の高い、規格外の色域や輝度のエラー検知機能
• ピクセルピッカーでデータ分析
• 1 本の走査線や縦線に絞って分析可能なラインモード
• タイムコード付きのファイルベースエラーロギング
• リファレンスの保存
• SDI 信号を自動認識
• 3 年間の製品保証

AJA Video Systems 社の社長、Nick Rashby 氏は次のように述べています。

「日本およびアジアで先行している 8K の促進にあるように、超高解像度コンテンツの制作および配信を容易にする強力な制作ツールに対する需要が国際的に高まっています。HDR Image Analyzer 12G は、高帯域コンテンツに対応し、正確な色精度を提供する目的で開発されました。今後、業界全体で 8K の採用は進むと見られ、今回の 8K 対応は、最高の解像度向けのワークフローを強化するでしょう。」