ウェイフェア・チャペル (Wayfarers Chapel) のチャペル映像ディレクター Steve Smith 氏は、Wirecast を活用して、教会のシンボルである「ガラスの教会」で結婚する幸運なカップルに、従来の結婚式にはない新しい体験をもたらしています。
導入の背景
南カリフォルニア沿岸の太平洋を一望する丘に佇むウェイフェア・チャペルは、100 席の落ち着いた礼拝堂で、60 年以上にわたり結婚式と日曜日の礼拝を執り行っています。
新教会 (Swedenborgian Church) に属するウェイフェア・チャペルの建物は、著名な建築家フランク・ロイド・ライトの息子であるロイド・ライトによって設計され、通称「ガラスの教会」と呼ばれています。
その歴史的な建築と美しいロケーションは、結婚の場として世界中のカップルを魅了しており、年間数百ものカップルが結婚式を挙げています。ウェイフェアは多数のリクエストに応えるべく、1 日最大 6 組、年間 300 日以上ウェディングサービスを提供しています。
当初の課題
Steve Smith 氏はビジネスパートナーと共に、チャペル側にマルチカメラと遠隔操作による動画ライブ配信ソリューションを提案しました。その際、周辺のシステム構成に Wirecast を導入すると決めました。
そして、複数カメラの入力切り替え、タイトル表示、音声、各カメラソースの個別収録、視聴用動画のローカル収録、インターネット配信の全てを可能にするシステムの構築に着手しました。
結婚式の数が非常に多いため、完成したビデオを挙式後できるだけ早くカップルに渡せる方法が求められました。また、会場で参列できない人も遠隔地から参加できるようにする必要がありました。
Wirecast はこれらの条件は勿論、それ以上の経験をもたらしました。
ソリューション
Smith 氏とウェイフェア・チャペルは、Wirecast のライブ配信とローカル収録の両方の機能を活用し、理想のシステムを実現しました。
システム構成
ウェイフェア・チャペルのワークステーション
ウェイフェア・チャペルのシステムでは、HDV カムコーダーを 3 台使用しています。すべてのカメラはパン/チルト可能な電動雲台に取り付けられており、無線でパン/チルトおよび LANC 制御が行えます(カメラの遠隔 LANC 制御は、開始/停止、録画、マニュアルおよびワンタッチオートフォーカスに限定されています)。
各カメラの映像は HDMI ケーブルでデジタルレコーダーに送られ、レコーダーから HDMI / SDI コンバーターを介し、SDI ケーブルで Wirecast がインストールされたワークステーションコンピュータに入力されます。
新郎と司祭が付ける小型マイクからの音声は、Wirecast が動作するワークステーションに直接送られます。
Wirecast ワークステーションには、システムへの映像データの取り込み用に 4 系統のキャプチャーカードを使用しています。将来を見据え、もう 1 枚同様のカードを追加できるスペースも備えています。
Smith 氏は以下のように述べています。
「私たちは、結婚式や日曜の礼拝を Sunday Streams (教会向けの動画配信プラットフォーム) に配信しています。Sunday Streams は、私たちのニーズと予測される使用量に合ったソリューションの開発に、非常に親身に対応してくれました。
配信オプションを選んだカップルは、挙式後 2 週間はオンデマンドで結婚式の映像を見られます。
カメラの DV テープに HDV 信号を記録し、バックアップとアーカイブ用に使用します。デジタルレコーダーに Apple Pro Res ファイルでも記録し、ポストプロダクションでの編集やエンコード、Blu-Ray に書き込むため使用します。
同時に、Wirecast では配信中の式のライブ映像を .mp4 ファイルでワークステーション内に記録します。そのファイルを DVD もしくは USB ドライブにドラッグ & ドロップすれば、式の終了後、約 40 分程でメディアが出来上がるので、カップルが帰るまでにお渡しできます。DVD にはカップルの名前と日付がプリントされており、オプションの USB ドライブにはウェイフェアのロゴが刻印されています。」
導入結果
Smith 氏とビジネスパートナーはたったふたりで、参列できない家族や友人への結婚式のライブ配信を実現しました。現在ふたりは、挙式の様子をパーティー会場にライブ配信する可能性について地元の会場に提案しています。
Smith 氏は式のライブ放送と並行して、録画した配信映像を使って DVD 用に編集/フォーマットし、プロ品質のウエディングビデオを作成したり、新郎新婦がパーティー会場に到着するまでにインターネットへのアップロードしたりしています。
Smith 氏は以下のように述べています。
「元々あったマルチカメラシステムは 20 世紀の技術で出来ていて、カップルに結婚式の思い出を渡すまでに最大 2 週間かかっていました。Wirecast を中心とした現在のシステムは、カップルが式場を出るまでに高品質なビデオを含む多くのオプションを提供できます。」
今後の展望
Smith 氏は以下のように述べています。
「今後、キャプチャーカードの 4 系統目の入力として 1080p のワイヤレス伝送機能を備えた 4 台目のカメラが追加されるでしょう。そうすれば、カップルが会場に到着してから後にするまでの、全 2 時間を記録したパッケージの制作も可能になります。そうなると、3 人目のスタッフが必要になるかもしれません。Wirecast の機能を知り、これまでは思いもよらなかった可能性を得られました。将来的に、それらを活用していくつもりです。
私たちは、ウェイフェア・チャペルのオペレーションディレクターである James Morgan 氏と協力して、礼拝堂での『Speakers Series』の制作にも取り組んでいます。2014 年 8 月に Speakers Series 最初の講演を行う予定です。Wirecast のタイトルオーバーレイ/キャプチャー/ストリーミング機能と、スピーカーの講演中に PowerPoint のスライドや他のメディアを映す機能を利用して、プロの品質でダイナミックなプレゼンテーションのライブ制作を実現したいと考えています。葬儀や洗礼式を撮影する日も近いでしょう。」
Wirecast について
Wirecast は、クロスプラットフォーム対応のオールインワン・ライブストリーミング/プロダクションソフトウェアです。複数のサーバとプラットフォームへ同時に配信するためのキャプチャー、ライブプロダクション、ライブストリームのエンコーディングが可能です。
Wirecast は生放送のインターネットショーのストリーミングや録画、ニュース速報やスポーツの放送、ライブ・コンサートやゲームのストリーミング、礼拝、企業のミーティング、レクチャーなどの放送をするのに最適です。
業務向けのプロダクション機能には、ライブスコアボード、3D バーチャルセット、クロマキー対応、高度なオーディオ制御などが含まれます。
Telestream について
Telestream® 社は、20 年以上にわたりデジタルビデオ業界の革新をリードしています。ライブキャプチャやストリーミング、制作、ビデオの品質保証など、メディア処理およびワークフローオーケストレーション関連の製品を開発しています。 Telestream のビデオおよびオーディオテストソリューションは、制作、配信、視聴方法に関わらず、映像をあらゆる視聴者へ確実に提供することを可能にします。Telestream は、オンプレミス、クラウド、あるいは二つを組み合わせたソリューションを提供します。Telestream はカリフォルニア州ネバダシティおよびにマサチューセッツ州ウェストウッドに所在しています。株式非公開会社です。
- ウェブサイト : http://www.telestream.net
- ウェブサイト [日本語] : https://www.ask-media.jp/telestream.html
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当資料は、現地時間 2014 年 9 月にメーカー発表された製品導入事例の抄訳版です。
メーカーリリース原文 : https://www.telestream.net/pdfs/customer-case-studies/cas_WayfarersChapel.pdf
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