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TriCaster を使った
最新活用事例
TriCaster は、オールインワン・ライブプロダクション・システムです。
放送レベルの安定性と、演出変更にも即座に対応できる柔軟性
失敗の許されないライブ配信にも最適な画出しの “安定性” と、急な演出変更にも臨機応変に対応できる “柔軟性”、そして数多くの映像ソースが必要となるアリーナ演出の現場でこそ、TriCaster 2 Elite の機能が役立つと山﨑氏は語る。
山﨑氏「当日の状況に応じて作成されたビジョン出し用の新しい素材が来ても、すぐに対応できるのが TriCaster 2 Elite が持つ何よりも便利な機能だと思います。特に今回のようなアリーナ会場では各所に専用機材が導入されていて、専用フォーマットでの書き出しが必要なケースも多いですが、そのような場面でこそどのフォーマットのデータでも読み込めて、すぐに素材・レイアウト変更にも対応できる TriCaster 2 Elite の ”表現力” が、最大限に活かされていると思います。」
Bリーグのレギュラーシーズンは 10 月に開幕し、5 月初旬に閉幕する。約 7 ヶ月間で 1 チームあたり 60 試合を戦い、ホームとアウェーで 30 試合ずつ行われる。同チームの演出部隊が動くのはホーム試合。1 シーズンに 30 回ほど本番を迎えることになるが、試合ごとに進行台本が用意され何度もリハーサルが行われる。素材数も多く画出しの頻度とボリュームは膨大なものとなる。シーズンを通して会場演出を成功裏に進めていくためには、高度なオペレーション能力が求められることは容易に想像できる。テクノネットにシステム構築からオペレーションを一任したことで、安定性の高いシステムでの運用が可能になり、よりクリエイティブ面に集中できるようになったと、秋定氏は強調する。
秋定氏「最大限ミスが起きない工夫を取り入れながら、膨大な素材管理と画出しを担当してくれるオペレーター 山﨑さんのおかげで、演出チームの他メンバーが各々の役割に集中できるようになりました。ビジョンに出す素材はリハーサルや会場の様子に合わせて変更を入れることもしょっちゅうです。といっても、私が制作しているものが多いんですが (笑)
TriCaster 2 Elite を操る山﨑さんに最新の素材を渡せば、すぐに変更を反映した映像 / 画像をビジョンに出してもらえるので、今回のシステムと山﨑さんは演出チームにとって、とても頼れる存在です。」
今後の展望
今シーズンのホーム試合から、TriCaster 2 Elite とテクノネット社が開発したスポーツコーダ®︎を NDI で繋げて、IP伝送によりスコアを入れるようにしている。将来的にはスタッツデータ連携も含めたスコアボード演出を行い、会場のブースターさんがより楽しめるコンテンツにしたいと、山﨑氏は語る。
山﨑氏「今回の場合は、スポーツコーダ®︎と vMix へのソース渡しを NDI 経由で連携していますが、将来的には今回の Bリーグのように様々な業者が入っている現場でこそ、NDI 対応製品を導入してみたいと思っています。例えば中継部隊からは SDI 経由でソースを受け取っていますが、NDI に変換するコンバーター製品などを揃えれば、意外と簡単に NDI へ移行でき、ケーブル敷設等の現場作業の負担軽減につながるのではないかと思っています。
横浜武道館のアリーナではオペレーション卓の前方 (コートの中央) に天吊りの大型ビジョンが設置されているので、今どの画が出ているのか確認しやすいですが、別のアリーナ (横浜国際プール) ではオペレーション卓の視界外 (ゴールの奥) にビジョンが設置されているので、MC 担当の方が確認しにくい場面もあります。今後は NDI を積極的に導入して、確認用モニターを各所に配るのにも取り組んでみたいと思っています。様々な現場で IP ビデオ伝送の信頼性を検証しながら、NDI の活用方法も見定めていきたいですね。」
©︎B-CORSAIRS/T.Osawa
Bリーグでは、2026年から『NEW B.LEAGUE』と呼ばれるリーグ構造改革を始動予定で、最上位ディビジョンとなる「新B1」はさらなるアリーナ・エンターテイメントの向上が課題となっている。
秋定氏「 “試合会場に入れば、そこは海賊船!” 将来的には技術面・演出面の両方をパワーアップさせて、アリーナに来ればどのようなお客様でも楽しめる、そんな空間作りを目指したいです。」
最新技術と機材を取り入れ、さらなる進化を見せるアリーナ・エンターテイメントの世界。その舞台裏では『いかに楽しませるか』というエンターテイメントの真意と向き合う、熱きドラマが繰り広げられていた。
取材協力
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- 横浜ビー・コルセアーズ 様
- https://b-corsairs.com/
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- 株式会社テクノネット 様
- https://www.technonet.co.jp