StypeKit カメラクレーン用トラッキングシステム
StypeKit はカメラクレーン向けのメカニカルトラッキングシステムです。 ハイエンドのテレビ / 撮影スタジオでバーチャルおよび AR (拡張現実) 放送のために使用できます。
StypeKit を使えば、グリーンまたはブルースクリーン、 AR (スクリーンなし)、屋内または屋外での放送、プロダクション技術をどこでも自由に利用できます。
StypeKit は、EU 内の stYpe により設計および製造されています。
StypeKit 概要
StypeKit は、様々な業界標準のカメラクレーンに対応する、ボルトオン型のメカニカルカメラトラッキングシステムです。主な対応クレーンブランドは、Stanton Jimmy Jib、Cammate、MovieBird、Technocrane、Technojib、JitaCam、Egripment、Scorpio、Strada Crane、Remote Concept の他、stYpe 社自身が開発した HumanCrane も含まれます。
StypeKit は、クレーン本体に搭載されるセンサーで構成されており、環境に応じた外部センサーやマーカー、リファレンスポイントなどは必要ありません。
StypeKit は、クレーンに物理的な変更を加える必要としない設計になっています。クレーンの必要な箇所にボルトで取り付けるだけの簡単なシステムです。このため、StypeKit はセットアップ時間が短く、レンタルしたクレーンでトラッキングを行うのにも適しています。クレーンに取り付けるだけなので、同じ日に異なるクレーンでも使用できます。StypeKit は持ち運びが可能です。すべての部品が機内持ち込み可能なサイズに収まります。
BBC、Fox Sports、MTV などの著名な放送局では、番組内で仮想現実、拡張現実、複合現実 ( VR / AR / MR / XR ) を使用した表現を行うために、日常的に StypeKit を使用しています。
StypeKit は、Vizrt、Avid、ZeroDensity、Pixotope、Wasp3D、RT software、BrainStorm、XPression、Chyron Hego、Pixotope、Disguise、Notch、Aximmetry など現在市販されている主要なレンダリングエンジンに対応しています。
StYpe のすべてのカメラトラッキングソリューション (StypeKit、RedSpy、Spyder) は、品質と精度を新基準で満たす強力な独自のレンズキャリブレーション方法を活用しています。技術面は同社のシステムによって最適に処理されるため、クリエイターはプロジェクトのクリエイティブ面に集中できます。レンズのキャリブレーションは StypeKit のコンソール内で行われます。
StypeKit の自動照準・焦点合わせ機能も特筆すべき特徴です。クレーンオペレーターはジョイスティックを使用しなくても、クレーンアームを振るだけで、StypeKit が自動的にクレーンヘッドを制御します。
これらの機能により、StypeKit は堅牢なカメラトラッキングソリューションとなっています。セットアップが簡単で、最高レベルのカメラトラッキング結果が得られるため、世界中のトップ放送局から信頼されてます。
StypeKit が支持される理由
StypeKit の習得は容易なため、直感的かつ迅速にプロダクションパイプラインに統合できます。すべての stYpe システムは、クライアントから技術的なストレスを取り除き、クリエイティブな仕事など重要な仕事に取り組む時間を確保してもらうことを目標にしています。StypeKit を使用すると以下のようなメリットが得られます。
- Stanton Jimmy、CamMate、Technocrane、Moviebird、Scorpioなど、およそ 20 種類のクレーンブランドと連動
- クレーンの物理的な変更を必要としないボルトオンシステム
- Vizrt、Pixotope、Disguise、Notch、ZeroDensity、Avid、Wasp3D、RT software、BrainStorm、XPression、Chyron Hego など、あらゆるレンダリングエンジンに対応
- レールクレーンのトラッキングに対応
- ターゲティング機能による照準やピントの自動合わせ
- 外部センサーやマーカーを必要としないスタンドアローンシステム
- 特殊な床面が不要
- 遮蔽物の影響を受けずに使用可能
- 屋内・屋外を問わず使用可能
- 短時間でセットアップ可能 (初期設置に 30 分、初期キャリブレーションに 15 分*)
- レンズキャリブレーション機能搭載
- ポータブル
- 高い費用対効果
* レールクレーンの場合は、レールを水平にするための時間が加わります
構成をかんたんに
カメラクレーンの動きを数値化するために StypeKit のセンサーをクレーンのすべてのピボットポイントに配置します。センサーは、X、Y、Z の動きとパン、チルト、ロール、ズーム、フォーカス、ドリー上の移動距離を収集します。この位置情報を処理してレンダリングエンジンに送り、実映像とバーチャルグラフィックのリアルタイム合成を実現します。
技術仕様
- エンコーダー入力 : 8 チャンネル
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- パン、チルト、ロール / 外部エンコーダー、ズーム、フォーカス、ドリー
- キヤノンレンズデジタルプロトコル
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- 対応
- フジノンレンズデジタルプロトコル
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- 対応
- 電源投入後の再キャリブレーション所要時間
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- 30 秒以内 (カメラクレーンを別の場所に移動した場合 5 分以内)
- 重量
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- 12 kg 以下
- ヘッド最大積載量
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- 22.6kg
- ドリー
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- 移動するレールに依存
- カメラチルト角度
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- 360 °
- カメラパン角度
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- 360 °
- ズームエンコーダー解像度
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- およそ 7,000 パルス
- ヘッド最大速度
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- 90 °/秒
- ランピングモード
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- 指数関数、平均化、加速度制限
- 自動照準
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- 対応
- 自動フォーカス
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- 対応
世界中で活躍中
Fox Sports、BBC、MTV をはじめとする多くの企業が、StypeKit の精度と安定性を認めています。StypeKit グローバルコミュニティページで、StypeKit を使用している他のユーザーを確認できます。